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家族ゲーム ネタバレ 結末 [ニュース]

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家族ゲーム ネタバレ 結末

家族ゲームの原作版のネタバレ結末を紹介します。

櫻井翔主演の今回のドラマ版はかなり、脚本が変わっています。特に、家庭教師、吉本荒野のキャラがオリジナルで作られていますね。


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ちなみに、原作では吉本の過去の話はありませんし、人を殺したという設定もありません。

暴力的で破天荒で、強制的ではありますが、「いいねぇ」という口癖もドラマのオリジナル。



沼田家ももっと一般的な団地に住む一家です。父は工場を経営しているという設定で、特に金持ちでもありません。ので、同期のリストラや、浮気?みたいなこともないです。



ただ、ドラマ版で人物の描き方は現代版になっているが、根本的な原作から軸はぶれていない印象。

とくに鈴木保奈美演じる、お母さんのキャラが興味深いです。



原作ではあまり詳しく描かれていませんが、ドラマを見ての通り、「自分」を押し込めていきているようなタイプ。なにかあったら、自分で決められず、すぐに夫に電話しようとしたり、警察を呼ぶとまで言っておいて、結局、世間体を優先したり。うまい言葉が思いつきませんが、要するに「孤独」ということだと思います。ドラマでは、意識が飛んでいるように爪をいじるシーンで、そういった部分が強調されていたように思えます。



原作の方の結末がどうなるかというと。





弟の茂之は吉本の強烈な指導で、成績を上げていきます。そして、いつしか学校のなかでもトップクラスになります。相変わらず、いじめにはあい続けますが、いつしか、兄・慎一と同じ学校にも行けるのでは?というレベルにまで到達。



一方の兄・慎一の様子がおかしくなります。ドラマでも「本当の問題児」と言われていましたが、彼も心に闇を抱える少年。親の期待というか、なんとなく感じるプレッシャー、自分の気持ちとは関係なく親の「自慢」であり続けることに疲れてしまうのです。





兄の生活は沈む一方でした。

理由もなく万引きをしたり、友達を殴ったり、

すべて彼の人生の予定にはなかった行動をしてしまいます。



なぜ勉強するのか、その意味を見失ってしまいます。



「どう茂之は2学期になってこれだけ成績が上がったのよ」

僕は差し出された表から顔を上げると母を見た。冷たい目つきが僕を覗き込んでいる。

それは明らかに今までのものとは違う別の母だった。



両親の態度は成績の良し悪しによって、簡単に変わってしまう。

弟の成績が上がっていくに連れ、おい、慎一、勉強しろよ。a校に入っても、A大にいかなきゃ、何にも、ならねぇぞ」「最近、勉強が遅れ気味じゃないか?」(原作では兄が通う優秀な高校をa校、その次のランクをb校としています)



などという、両親の言葉に対するいら立ちや、嫌気がピークに達します。



「これで僕は、選手交代させて、いただきます。今まで、みなさんの自慢話の種として長い間頑張ってまいりましたが、これからは茂之さんが、立派にやってくれるでしょう」




こんな言葉を吐き捨てて、結局、兄は学校へ行かなくなってしまいます。

せっかく頑張って受かった優秀な学校なのに。



弟は進学する高校を決めなければ行けない時期にさしかかります。

兄が通う高校には行けないにしても、その下のレベルの高校になら行ける学力がついていました。

しかし、弟は自分の意思で志望校を決めることなく、母親が決めてしまいます。



それを知った吉本は激怒し、「自分のことは自分で決める」という約束を守らなかったと、

茂之に対し体罰をふるいます。結局、b校へ願書を出すことになるのですが、吉本はこの時点で自分の指導方法に限界を悟ります。

「失敗だった、俺のやり方は…俺はやっぱり受け入れられなかったんだなぁ…」



結局、吉本も茂之の過去をぬぐい去ることはできないままでした。

茂之は、学力は強制的に上がっても、人間として変わることは出来ないままでした。

兄も、理由は違うものの、外の世界にでることが出来なくっていました。



茂之はb校へ受かり、両親は大満足。

吉本は両親から感謝される形で、任務を終えます。



新学期が始まり、弟は高校へ通い始めます。

それまでは兄が優先的に使っていた子供部屋は弟の部屋に変わっていきます。

勉強という物差しだけで、親の対応が変化した結果です。



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兄は、ずっと落ちたままでした。

「こりゃ、慎一、この馬鹿野郎、いつまで寝ているんだ。高校へも行かねぇ、寝てばっかりいる。茂之を見習え」父が毎日のように兄に対し怒鳴りつけるようになっていました。弟を見習え、と。



しかし、いつしか弟も高校へ行かなくなっていた。

小学校の時からのいじめっ子に、また、いじめられてしまっているからだ。



「茂ちゃん、学校へ行きなさい、寝ていても仕方ないでしょ。勉強も遅れていくし。慎一、あなたもですよ」「せっかく受けた高校なのに、吉本さんに申し訳ないでしょ、あなたの苦労だって水の泡になるじゃありませんか」



母が気にかけるのは、兄弟がなぜ、学校へ行かないのか、ではなかった。

学校へ行かないと、勉強が遅れる、吉本さんに申し訳ない…



2人ともが、学校へ行かなくなってしまい、発狂しそうになる両親。

が、自分たちではどうすることもできない、

頼ることができるには、あの男しかいない…母が吉本に電話をするが…



吉本の返事は、母の期待していたものではなかった、

兄が、見かねて受話器を取り上げ、「茂之は吉本さんの言う通りになりましたね」



「ああ、やっぱりね、俺、なんとかしてやりたいけど、一時的に強制しても、おなじことなんだなぁ。・・・結局、家庭という枠のなかでね、それぞれの人たちが、お互いに作用しあって生きてきて、その結果、茂之君が、今のように育ってきたわけなんだから」



吉本は、完全に自分の限界を知っていた。



「どいつもこいつも馬鹿野郎で、俺はそんなガキども、育てた覚えねぇぞ!」



「お前どういう気なんだ、早く学校へ行けぇ!慎一、お前もだぞ!」

父はただ大きな声で怒鳴るだけで、何の説得力もない。



しかし、弟は意外な答えを出す。

今の学校はやめて、一年浪人して、a校へ行くという。

これには父は納得しますが、母は反対します。



「駄目、駄目ですよ、せっかく入ったb校なのに。1年浪人なんかしてどうするんですか。」



「よし、本当か。a校、受けるんだな。その代わり、落ちたら俺の工場で働けよ」



「だって、しかたねぇじゃねぇか。本人がa校じゃなきゃ、嫌だって言うんじゃ」



「だって、お父さん…どうして、みんな…私の言うこと…聞いてくれないのかしら…みんな…私を…無視して」



両親はそろって泣き崩れる。

兄弟は2人とも、ぼんやりと、放心状態のなかにいる。



誰もかれもが無力…家族のゲームの中で



「し、慎一、お願い、慎一…お願いだから….母さんのために…学校へ、言っておくれ」



結局、こういうことだと、慎一は悟る。



慎一は、また以前のような生活に戻ることを想像してみますが、

とても戻れる気がしない。



ただ、背中に母の鳴き声と、視線が、突き刺さるだけ…





と、吉本がいなくなった沼田家で、家族が壊れていくという終わり方です。



原作は、結構シュールで暗めなトーンで進んで行きます。そして家族が崩壊しているということは直接表現はせず、暗にメッセージとして投げかけられている感じでしたが、ドラマではとことん「分かりやすい」ことを前提としているようです。



原作は原作、ドラマはドラマ。でも、社会問題を変わった方法で描く内容は、変わりなさそうなので、今回のドラマの展開も、それはそれで楽しめそうです。








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